Osamu Harada Memorial ”GALLERY INADOU"

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イベントの記録

ギャラリ−概要

原田脩作品集

原田脩

シニア

協力会

アクセス

 20182月吉日

館主だより

    ギャラリー稲童館主 植田 義浩 

 アトリエ棟横にある水蓮鉢の厚い氷が昼になっても融けません。今年の冬は例年になく寒さが厳しいようです。寒さのなか柳も桑もすっかり葉を落とし、ギャラリーの窓から池の水面がくっきりと見通せます。ほんの少し氷の張った池には鴨の家族が艦隊を組んで我が物顔で水面を滑っています。冬枯れの景色の中では鴨をはじめ鳥たちの表情がよく見えます。ジョウビタキは人間のすぐそばまでやってきて、何かしら挨拶をしたがっているようですし、モズはモズで存在感を前面に押し出して梢で啼いています。 

 冬は私にとっては草刈りをしなくてすむ、ホッとする季節です。雑草の繁殖が無く、汗をかかなくてすむこの時期は土木作業や木の植え替えの好機です。今年は溝に石垣を積む作業と桜の植え替えがテーマです。溝の石垣に合わせて鉄砲垣も作りました。石組の仕上げと垣根の出来具合を京都の庭師、浅田師匠に見てもらう予定です。

  その浅田師匠は2月に控えた個展準備で大忙しの様子です。画家浅田道雄の絵画個展は216日(金)から225日(日)まで小倉の「スペース216(ニイロ)」で開催されます。「スペース216」は私たちの仲間の新納(ニイロ)君が昨年春、小倉・馬借町に開設した原田脩作品の常設画廊で、ギャラリー稲童の協力館です。コーヒーもビールも提供できる洒落たカフェのような雰囲気の画廊になっています。浅田師匠にとっては、生まれ故郷の小倉での個展、しかも気に入った会場での開催ですから気合が入っています。 

 「本家」ギャラリー稲童としては今年もじっくりと様々なアートの催しに取り組んでまいります。211日にはモスクワ音楽院出身で地元みやこ町に居を構えて活躍しているバイオリニスト山中恵理子さんのリサイタル、324日は恒例の瀧月忌を開催します。今回の瀧月忌は原田脩の13回忌にあたりますので、簡単な法要と記念餅つき大会をします。白くてまるい餅を原田脩の描く月に見立てて餅を仏前に供えます。

 514日には世界的なマエストロ佐渡裕さんがギャラリー稲童に来てくれる予定です。超多忙な方なので、確約は出来ませんが、お出でいただける場合には坂田明さんとのトークセッションを予定しています。実現する場合はもちろん会員の皆様に一番にお知らせ致します。 

 農業部隊が丹精している菜の花畑も春には一面の花盛りになりますし、今年は茶畑のお茶摘みもできそうです。湯布院で伐り出したシイタケ用のクヌギの乾燥もおわり、2月にはシイタケ菌のコマ打ができます。近くのヒノキ林で伐採したヒノキの乾燥と皮むきも終わり、いよいよ茶室(茶小屋)建設も始まります。 

 野菜つくりの好きな方、土木作業の得意な方、大工仕事のできる方、どうぞ週末に足をお運びください。おかげさまで8年目、今年も張り切って楽しみます。